タッグルール
- 知名度
- 形状
- カテゴリ
- ルール
- 製作時期
- なし
- 概要
- 変更点
-
v1.2
・戦闘準備の際の扱いを追記。
・次の項目の追加「[常]スイッチ宣言後の使役しているキャラクターの扱い」「[常]リザーブPCの扱い」
・スイッチ特技《スイッチ効率化》《スイッチマナタイズ》を常時効果に変更しました。並行して記述を常時のものとして使用できるものに変更。
・スイッチ特技《スイッチプロフェッショナル》の効果に、「このスイッチ特技を宣言した戦闘中であればスイッチ宣言によるFPの消費が常に0点となります。」を追加。
・スイッチ特技《スイッチアタッカー》《スイッチサポーター》のFP増加値を「+6」から「+4」に減少。
・スイッチ特技《スイッチシールダー》の効果を大きく変更。宣言した戦闘中であれば「1点以上のダメージを受けるとき、任意で即座にスイッチを行いダメージの適用対象をスイッチ後のメインPCに変更する」効果を何度でも使用できるようにしました。
・スイッチ特技《スイッチの達人》の追加。
・アイテム〈疲れ知らずの軍靴〉の追加。
・「癒しの薫草」の効果量を「2D」から「C値:なし」「威力30」に変更。v1.1
・スイッチの宣言によるFP増加値が回数によって可変する値だったものを固定値化し、増加量は固定で3点に変更しました。
・上記に伴い、判定直前のFP増加値を5点に変更しました。
・戦闘中と戦闘外におけるメインPCとリザーブPCのアイテム交換についての明記しました。詳細はその項目を確認してください。
・ゲームバランスの観点からスイッチの宣言による交代を通常移動を行なったものとして扱うことを明記しました。
・スイッチ特技の獲得を一つから二つに変更しました。
・FP増加値の変更に伴い、スイッチ効率化の減少後の値を端数切り上げから端数切り捨てに効果を変更し効果を増強しました。
・スイッチマナタイズの効果をスイッチ宣言時にMP回復3点だった効果から手番終了時までMP消費が1点軽減される効果に変更しました。
・スイッチプロフェッショナルの効果文の微細な修正、通常移動したものとして扱われないとの明記、このスイッチ特技の効果が適用されなかったとき再度使用可能と明記しました。
・スイッチアタッカーの効果対象にダメージを与える魔法を追加し、増加量を「冒険者レベル+筋力ボーナス」から「筋力÷2」または「知力÷2」のいずれか片方に変更しました。加えて20点の最大値を設定しました。
・FP減少用アイテムの追加 - 説明
『タッグルールについて』
このルールにおいて、プレイヤー(以下、PL)は2人のプレイヤーキャラクター(以下、PC)を持ちます。
PCはメインとリザーブの二種類に分けられ、それぞれのPCに割り当てます。原則としてセッション中においてはメインのPC一人を主に使用します。同一PLのそれぞれのPCが同時に判定を行ったり行動を宣言することは出来ません。
◆PCのスイッチ
PLはセッション中に特定の状況を除いて、いつでもスイッチを宣言することが可能です。
スイッチを宣言することによって即座にメインのPCとリザーブのPCを入れ替えることが出来ます。詳細
○スイッチ宣言時の代償
スイッチを宣言した場合、メインのPCとリザーブのPCにそれぞれFP(後述)が「3」点蓄積されます。
○スイッチ宣言タイミングの制限
スイッチ宣言が制限されると定義されるタイミングは次の場合です。
「GMから受動的な判定を要求されたタイミングからその判定を終えるまで」
「戦闘中かつ自身の手番外」
GMは以上で挙げられたモノ以外で、スイッチの宣言タイミングが適切でないと考える場合、スイッチの宣言を却下することが可能です。○戦闘外で判定が要求された場合のスイッチ宣言
戦闘外において判定が要求される場合、PLの持つPCのうち、メインのPCによる判定を行うことができます。この場合、判定直前にFPを「5」点増加することによって、スイッチ宣言不可の定義を特別に無視してスイッチを宣言することができます。これによってメインのPCをリザーブのPCと入れ替えることが可能です。
○戦闘中のスイッチ宣言
戦闘中、行動することが可能なのはメインのキャラクターのみです。リザーブのキャラクターは戦闘に参加しません。
メインのPCは戦闘準備、または手番中の主動作を行う前であれば1回までスイッチを宣言することが可能です。即座にメインのPCをリザーブのPCと入れ替えます。このとき、PCは通常移動したものとして扱います。乱戦にいる場合でもスイッチの宣言は妨げられません。
ゲーム的なバランスの問題で、交代後のメインのPCの位置は交代前のメインのPCの位置と同じ位置にあるものとします。加えて、宣言が必要な特技の宣言回数は交代前と交代後のPCで共有するものとして扱います。○戦闘中に気絶した場合のスイッチ
メインのPCが気絶または死亡などによって戦闘不能になった場合、スイッチ宣言を行ったものとして即座にリザーブのPCと交代します。この宣言は強制的ではありますが、FPは増加しません。また、GMもこのスイッチ宣言に対して不利な裁定を極力与えないように心がけてください。
○スイッチと能力・魔法などの効果
能力や魔法などによって不利な効果を受けている状態でスイッチを行った場合、それらの効果はキャラクター個別のものとして管理されます。
○メインのPCとリザーブのPCのアイテム受け渡し
メインのPCとリザーブのPCの間では任意でアイテムの受け渡しが可能です。戦闘中である場合、アイテムを渡す動作とアイテムを受け取る動作を行ったものとして処理します。
いずれの場合でもスイッチの宣言は必要ありません。○スイッチ宣言後の使役しているキャラクターの扱い
「逐次命令に従う」となっている場合、命令を受けていないものとして扱います。
「守護を行え」「追随して移動せよ」「無命令状態」となっている場合、基本ルールブックⅡの頁106に記載されている処理に従って行動させます。○リザーブPCの扱い
リザーブとなっているPCは基本的にはあらゆる攻撃・魔法・能力などの対象になりません。
セッションの円滑化のため、以下の場合に限りリザーブPCは効果を受けることができます。
・戦闘外であり、HPやMPを回復させる効果のみを持った魔法の使用。
・戦闘外であり、HPやMPを回復させる効果のみを持った薬草やポーション類のアイテムの使用。◆FP
FPはPCの疲労の度合いを示すものです。PCは増加したFP1点毎にHPとMPの最大値が1点減少します。FPは連続して3時間以上の睡眠を取ることによって0まで減少します。または特定のアイテムを使用することによって回復(減少)することもあります。
詳細
◯FP蓄積のデメリット
FPの増加によって最大値が現在のHP、MPを下回った場合はでもHP、MPが減少することはなく、維持されます。ただし、HPやMPは減少している最大値を超えて回復することはありません。FPはメインのPCとリザーブのPCで共有します。
ただし、FPによってHPの最大値が0になった場合、すべての行動判定に-4のペナルティ修正を受けるようになります。◆FP増加値のまとめ
タイミング 増加量 スイッチ宣言 3点 判定直前のスイッチ宣言(戦闘外のみ) 5点 スイッチシールダーの効果適用 5点※ スイッチアタッカーの宣言 7点※ スイッチサポーターの宣言 7点※ ※スイッチ宣言のFP増加も含めた値です
◆スイッチ特技
セッション開始前にPLは以下の中から二つまでスイッチ特技を重複ありで獲得できます。スイッチ特技はスイッチやスイッチの宣言後に効果を及ぼす特殊な特技で、獲得したスイッチ特技はそれぞれ1回のセッションにつき1回のみ使用可能です。
詳細
○取得可能なスイッチ特技
○スイッチ効率化 この特技を取得したセッション中、スイッチによるFPの増加を大きく抑えます。常にスイッチ宣言時のFP増加値が半減します。 ○スイッチマナタイズ 戦闘中に限り、スイッチを行った手番の終了時まであらゆる消費MPが1点減少します。このとき消費MPは1点より少なくなりません。 ○スイッチの達人 スイッチをより効果的に使用できるようになります。スイッチの宣言が主動作の後にも行えるようになります。ただし、スイッチの宣言は移動を行っていない場合にのみ宣言できることが基本であることに注意してください。 △スイッチプロフェッショナル 戦闘開始時にリザーブのキャラクターをメインのキャラクターとは別の位置に配置することができるようになります(もちろん、GMから初期配置などの指定がある場合はそれぞれのPCがそれを守る必要があります)。これによって、最初の一回のスイッチ宣言時に、リザーブのPCが別の位置であるものとしてメインのPCに交代することが可能になります。このとき通常移動したものとしては扱いません。ただし、リザーブのPCがメインのPCと同じ乱戦内に居ない場合、スイッチを宣言する前の手番に乱戦の離脱を宣言している必要があります。《影走り》がある場合、乱戦の離脱を宣言する必要はありません。2回目以降のスイッチの宣言時には通常通りのスイッチの宣言として処理します。このスイッチ特技はスイッチが宣言されなかったとき(このスイッチ特技が適用されなかったとき)再度使用することが可能です。このスイッチ特技を宣言した戦闘中であればスイッチ宣言によるFPの消費が常に0点となります。 △スイッチシールダー このスイッチ特技は戦闘中であるならば戦闘準備並びに自身の手番中にいつでも宣言することが可能です。メインのPCが1点以上の適用ダメージを受ける場合に即座にスイッチを宣言できるようになります。即座に受ける予定の適用ダメージをリザーブのキャラクターに移し替えます。その後、スイッチを宣言したものとしてメインのPCとリザーブのPCを入れ替えます。防護点などのダメージの減少は変更後のPCを参照します。この特技の効果を発動させるたびにスイッチの宣言したものとして扱い、追加でFPを「2」点多く増加させます(合計「5」点増加)。 スイッチアタッカー 手番中のスイッチの宣言時に、使用を宣言することが可能です。スイッチの処理を行った後、メインのPCが次に行う1回目の近接攻撃・遠隔攻撃、ダメージを与える魔法の追加ダメージにリザーブのPCの「筋力÷2」または「知力÷2」のいずれか片方と同じボーナス修正を得ます(このスイッチ特技は素の能力値を使用します。「能力値ボーナス×3」のボーナス修正と同じではないことに注意してください)。ボーナス修正は最大で20点まで増加します。この特技によるスイッチはFPを「4」点多く増加させます(合計「7」点増加)。 スイッチサポーター 手番中のスイッチの宣言時に、使用を宣言することが可能です。スイッチの処理を行った後、メインのPCが次に行う1回目の主動作の行動判定に+4のボーナス修正を得ます。この特技によるスイッチはFPを「4」点多く増加させます(合計「7」点増加)。 ◆FP回復用のアイテム
以下のアイテムは使用時に合計名誉点の減少が発生します。分類は冒険者道具類(消耗品)として扱います。
・名称 癒しの薫草 ・価格 500G+50名誉点
・効果
10分掛けて使用することでFPを「C値:なし」として「威力30」点減少させます。レンジャー技能によるボーナス修正を受けることはできません。
戦闘中には使用できません。
・名称疲れ知らずの軍靴 ・価格 55000G+150名誉点 ・形状 マナタイトで装飾された黒い革靴
・効果
メインPCが〈装飾品:足〉として装備している場合、スイッチによるFPの増加が1減少します。FPの増加が半減される場合には半減した後に1点の軽減を行います。
この軽減効果でFP増加値は1点より少なくなることはありません。
由来・逸話
参考文献:ソード・ワールド2.5サプリメント エンシェントブルー ‐七王群島の夜明け‐